後七日御修法

遅ればせながらあけましておめでとうございます。1月も早くも半ばに差し掛かってまいりました。
三が日には多くの方の初詣があり、また元日には「正月大護摩供養」をさせていただきました。

一昨日1月10日、京都の東寺(教王護国寺)に行ってまいりました。
正月8日から14日まで『後七日御修法』と言われる方法会が行われています。
もともとは 宮中で行われていましたが 明治以降は東寺において勅使を迎え真言宗十八本山が一堂に会する 真言宗最高の法儀として執り行われています。

今年は真言宗善通寺派の菅管長猊下が大阿闍梨を務められるということもあり、善通寺派 青年会の一員として お見舞いに参加してまいりました。

伺う前には京都『太子堂白毫寺』おいて善通寺派青年会が毎年この時期に執行している『金光明最勝王経』読誦会に参加してまいりました。

9世紀初め頃から宮中では元旦から14日まで年始行事が行われ、前後に分けて前七日では神道による節会が、 後七日には仏教による御斎会が大極殿行われてたそうです。
御斎会は『金光明最勝王経』を講読する法会でしたが、「後七日御修法」は承和元年に 弘法大師が朝廷に上奏し、承和2年より宮中にて修法された伝統ある正月の行事となっております。
前述の通り、現在は宮中から東寺に場所は変わりましたが鎮護国家を祈る正月の伝統行事として現代に伝わっております。

実は私もこの時期に東寺に伺うのは初めてで、もちろん修法中に堂内に入ることはできませんが、大変感動いたしました。正月から悲しい出来事が続いておりますが、この祈りが天地神仏に通じますように。