得度式を執行いたしました

10月も半ば近くになり、長そでやジャケット姿の人を見る機会が増えるようになりました。
秋の気配は間違いなく近づいているようです。

さて9月下旬ですが、仏門に新たに入門された方の得度式を執行いたしました。

当日には同じ善通寺派の龍宮寺御住職はじめ、高野山からも唄師の助法を賜り、私自身も無事に戒師を勤めさせていただけました。

今年の夏の甲子園もとっくに終わりましたが、兵庫県下の高校球児は
「近くて遠い甲子園」
と言ったりもします。

一方、「遠くて近い」は仏様の道です。

お大師様の『般若心経秘鍵』という文書の中に、
「佛法遥かにあらず 心中にしてすなわち近し 真如外にあらず 身を棄てていづくんか求めん」
というお言葉があります。

これは、仏様の教えは遠くではなく心の近くにあり、悟りはどこかほかのところにあるのではなく、自分の心にこそあるのだという意味です。

この度の受者の方もどうかこの日を忘れず、生まれ変わったつもりで新たな人生を切り開かれますことを願います。