御七日御修法
先日1月10日に、例年出仕している「金光明最勝王経読誦会」が、京都山科の大本山随心院でありましたので今年も行ってまいりました。
「金光明最勝王経読誦会」については日を改めてご報告させていただきますが、同日1月8日から14日まで、教王護国寺(東寺)で執行されている、
御七日御修法(ごしちにちみしほ)
のお見舞いに参りました。
平安時代、弘法大師が嵯峨天皇に上奏し、宮中で行わはじめたものが、1200年の時を超えて現在は東寺で執行されています。
真言宗最高の儀式とされ、この1年間の国家鎮護を祈念いたします。
なお東寺は、弘法大師三大霊蹟の一つに数えられる、高野山と並ぶ真言宗の拠点寺院の一つです。
平安京創建の折、洛内には奈良のように数々の寺院の創建は認められず、官寺である「東寺」と「西寺」のみが都の大路の入り口の羅城門をはさむように建立されました。
平安時代から場所が変わっていない建物が東寺のみであり、平安京創建当時の都市計画を研究するには東寺を中心として研究されるほど、歴史的にも非常に重要な寺院です。
嵯峨天皇の御代に、真言宗寺院となり立体曼荼羅や弘法大師の御真筆など数々の文化財が、時空を超えて遺され、多くが国宝や重要文化財に指定されています。
今年は阪神淡路大震災から30年の節目の年に当たります。また能登の地震から1年が経過しました。
どうかこの祈りが天に通じ、今年一年が平穏な年となりますように。