麻生山龍泉院へようこそ

当山が在する姫路市四郷町は、見野古墳群をはじめ多くの古墳が点在し、また見野廃寺跡からは白鳳時代の遺物が出土するなど、かなり古い時代から播磨地方で開けた場所であった事が窺われます。

特に山号となっている麻生山は播磨小富士と呼ばれ、古くから信仰の山・修験の山として有名でした。現在でも大きな垂直の岩場に鉄の鎖が垂れ下がっており、大きな岩を見上げると、その昔修行に励んだであろう修験者たちの息づかいが聞こえてきそうです。麻生山の名の由来は、神功皇后の一行が西征伐でこの地に来て、一夜の間に麻が多く生い茂ったので弓の弦を作ったという故事にあります。山頂からの展望が素晴らしいため、現在では人気の登山道として多くのハイカーを魅了しています。

当山の滝は役行者が修行されたと伝わり、開基は役行者と伝承されています。しかし一時歴史から忘れ去られてしまいます。ただし付近の古墳群、また発掘された瓦などから白鳳時代には、規模は不明ながらもこの地に既に寺院が建立されていたことが、考えられます。

明治期、ある行者が麻生山北側の中腹に、滝と年代不明の摩崖仏、廃寺跡を発見しました。いつしかまた行者の集まる地となり、その後小さな庵が結ばれました。昭和の時代になり、先代の住職が寺院を建立し、多くの信者数を増やし、様々な方面から善男善女が集まる信仰の地として栄えました。

時代は進み平成時代に、住職不在となり存続が危ぶまれましたが、令和の時代に現山主が住職として赴任し、徐々に往時の姿を取り戻すべく復興を進めています。

現在の龍泉院は、春は桜、梅雨は紫陽花、秋は紅葉をめでることが出来、夏は瀧を見ての清涼、冬は霜など、四季折々を感じることが出来る山寺として人々に癒しをもたらすお寺として、再発見されています。

宗  派真言宗善通寺派
寺 院 名麻生山 龍泉院
開  基役行者
住  所〒671-0247 兵庫県姫路市四郷町東阿保 字仁壽山 666-7
(神戸寺務所:〒655-0872 兵庫県神戸市垂水区塩屋町9-20-12-101)
電話番号050-7118-0125
F A X050-5865-3178
山  主中興二世住職 武本法修

アクセス

お車で姫路バイパス姫路東ICより5分
電車でJR御着駅より徒歩30分

※ 専用駐車場あります。

 出かけている場合が多くありますので、ご用の際はお電話の上お越しください。

境内案内図