滝行とは
皆様は、滝行をするとき、願い事の為に、行う苦行と思われがちですが、心(魂)の垢を神仏の加護する清らかな水で洗い流すことを本来の目的とします。よって、滝行中、水の冷たさ、勢いに耐える事に心を向けず、水と一体になることを主眼に置いてください。滝行を苦行としてはいけません。
己の心(魂)が清らかになれば、己の持つ清らかな波動は、自らも回りも幸せの波動で包み込むことが可能となり、願いが通じるといわれております。
持ち物
・男性/腰巻(白色)
女性/滝行用白衣(透け防止のインナーは何でも良い)
・ぬれてもいい靴(滝場のは裸足なので、無くても良い)
・タオル
・下着などの着替え
滝行法次第 <竈門の瀧‐仏式>
1 白装束に着替えます。
2 滝場へ行き、お酒の蓋を開け、滝場の不動明王様の尊前にお供えする。(お酒は、各自持参ください)
3 清めの塩(各自ご持参ください)を持って滝場へ行く。
4 滝場入口の左右の端に塩を盛る。
5 左右に盛った塩の間に塩を撒き、両足で踏む。
6 自分自身の上半身・下半身に塩をかけて自身を清め、滝場の中に入る。
7 不動明王様の前にて住所、氏名、生年月日、「滝に入らせていただきます」と唱え、尊像に向かって一礼を行います。
8 護身法をした後、滝に一礼する。(初心者に対しては、同行の先達が、代わって行います。)
滝の前に進み
10 右手、右足、左手、左足の順に、水で濡らす。
11 両手で胸に水をかける。
12 右肩より滝に入り、首の後ろから背中にかけて滝の水にうたれる。(頭に浴びないこと)
13 滝壺に入り気合を入れる。真言、経、祝詞、祓え言葉を唱えます。
※当山では、初心者の方には以下の文言どちらかをお勧めしております。
「南無大日大聖不動明王」
「ノウマク・サンマンダバザラダン・カン」
※お滝に入るときは、「身心浄化」を願い、ただひたすら入る。
※唱える文言は、もちろん般若心経、大咒。慈救咒、等、自らが信ずる経典でもかまいません。なんら制限は御座いません。
14 徐々に苦しさが消えてゆき水に打たれる感覚だけが残ります。(先達が、各自、滝から出るときは指示いたします。)
15 滝を出て、滝に一礼、感謝の言葉を唱える。