今日は秋のお彼岸の明けになります。私が、こちらのお寺に来させていただいてから、初めてのお彼岸を務めさせていただきました。
まだ当山の檀家様は少ないですが、無事にお彼岸の中日には、諸精霊のご回向をさせていただきました。

また23日には、コロナ禍の終息と、皆様の健康と安寧を祈念し護摩を行させていただきました。
お彼岸の中日は春は春分の日、秋は秋分の日になっています。ですので、年によって1日2日のズレが生じます。
何故かと申しますと、ちょうど春分の日、秋分の日の太陽は真東から昇り真西に沈むからです。真西と申しますと、阿弥陀様がおられる西方浄土、つまり極楽浄土があるとされている方角になります。ですので彼方の極楽浄土に思いを馳せ、ご先祖様へ感謝の気持ちを伝えるものどうしてお彼岸の風習が始まったと言われています。
お彼岸に限らず、我々が今こうして命をさずけられ、肉体を持ち此岸(この世)で暮らしていることに、血のつながりのある先祖だけでなく、先人への感謝の気持ちを、常日頃から持ちたいものです。