「『鬼滅の刃』にあやかります」宣言

先日、ある行者さんと話をしていましたら
「滝行は冬の方が断然体にいいんだよ」
と言っておられました。私は、いや体に良いのはやっぱり夏だろうと思ったのですが、
「だって、冬の外気温と水温では、水温のほうが絶対に高いでしょ」
と言われ、うーん確かにそうだな、気が付かなかったなとその時思いました。

「気が付かなかった」といえば、、、以前より当山には滝の行場があることは、かねてよりお伝えしているところですが、この滝、『かまどの滝』という異名もあります。なんでも自身が不動明王と一体となって行するとき、まさに石積みの「かまど」の中で火炎をまとっているようになるようになることから、そう呼んでいる人もおられるとか。

ところで話は変わりますが、現在社会現象とも言うべき
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
が、これまでの様々な映画の興行記録をものすごい勢いで塗り替えています。

我が家でも子供が漫画で買っていますが、確かにストーリー展開が面白く、大人でも楽しめるコミックだなと以前より思っていました。

ストーリーはもちろんですが、主人公「竈門炭治郎」の成長の描かれ方や心の描写なども心を惹かれるますし、キャラクターそれぞれの羽織の文様も漫画やアニメならではの視覚的効果でヒットすることもうなずけます。

数日前の新聞に、大分県にある「八幡竈門神社」が異様な盛り上がりを見せている、と言う記事が掲載されていました。

そういえば、羽生結弦選手が活躍をしたソチオリンピックの前後においては、神戸市にある「弓弦羽神社」に多くの参拝者が訪れたこともありました。

もちろん、それだけで終わってしまっては本来のお寺や神社の役割と言うものは果たせません。

しかし、『鬼滅の刃』の人気や、羽生選手の人気にあやかることをきっかけとして、普段訪れないお寺や神社ふれてみるもの良いものだと思います。

そこで…といっては何なのですが、本日当山の瀧に看板を取り付けました。

『竈門乃瀧』

幸いなことに明日明後日は土日です。実際にお越しいただいて、滝をご覧いただき、お不動様や八大竜王様を感じていただきたいと思います。

ちなみに、明日明後日は山主は終日お参りで出かけております。駐車場のロープが掛かっておれば外してお入りいただき、お帰りの際にはまた閉じておいてくださいね。

またゴミもお持ち帰りください。トイレも済ませてからお越しいただく方が良いでしょう(トイレが古いので・・・)。

なお、時間ができれば私も映画鬼滅の刃を見に行きたいものだと思っています。

自然体の生き方

先日たまたまネットショップで見つけた、三田寛子さんのシングルコンプリートCDを衝動買いしてしまいました。

三田寛子さんといえば、中村芝翫さんの奥様として、時々よくテレビで目にしますが、若い方はご存じないかもしれませんが、私が中学高校時代はアイドル歌手でいらっしゃいました。

懐かしく当時の歌声を聴きながら

「ああそういえばMBSヤングタウンのパーソナリティーもされていたなぁ」

であるとか

「この曲はCMソングになっていた」と言う時空の彼方に埋もれていた記憶を掘り起こし懐かしく思いました。


三田さんは当時からなんとなくほんわかとした印象がありながらも、歌声は凛としたものでアイドル歌手として大成功を収めたかどうかは別として、コアなファン(私も含めて)がいた事は間違いないと思います。

そして今、テレビで見る三田さんはやはり当時のままで、すごく人当たりが良い感じを視聴者に与えますし、彼女に直接会ったことがあると言う人に聞けばとても気配りのできる人だそうです。

厳しいと言われる、歌舞伎役者の妻と母という役割加えて、タレントと言う顔を持ちながらも、明朗闊達な姿を見るにつけ、私は実際に会ったことがありませんが、それでもきっと自分に厳しく人なんだろうと思います。それでなければ長い間芸能の世界で生きていくと言う事はきっとできないのではないでしょうか。

無量の福智は求めざるに自ら備わり、無辺の通力は営まざるに本より得たり
弘法大師『大日経開題』

日々の生活の中で、私たちは人と顔を合わさずに生きることは難しいものです。表面だけの笑顔や言葉と言うものはいずれボロが出ます。またなんでも自分の思い通りに行動すればいずれ衝突するものです。ときには我慢しなければならないことだってあります。

人への思いやりと、譲り合い。そうしたことが自然とできること。それが毎日を笑顔で過ごす秘訣だと思います

私たちはそのような良いものをたくさん持って生まれているはずです。自然体で上手な生き方をしたいものですね。