「馬鹿は隣の火事より怖い」

現在、新型コロナウイルス感染者数は増加を続けています。素人目にも「人との接触を減らす」と言うことが、感染者拡大抑制のために重要であること。また現在のような状況においては、「ウィズコロナ」といわれるように、コロナ対策をしながら経済を回すと言う事は非常に危険であり、感染者数が爆発的に増加し、さらには医療崩壊を招いた暁には、経済どころではなくなる事は明らかと思います。

このことは、神戸大学の岩田先生や、評論家の門倉貴史さんのように、医療関係者・エコノミスト両者からも指摘されています。

欧米のように、政策として「ロックダウン」が行われれば、私たちの仕事であれプライベートであれ、移動できなくなります。

そうした中、私は先の土日、「不要不急ではない」用事で徳島県美馬市脇町まで行っておりました。いくら「不要不急ではない」とはいえ確かに心苦しいところもありました。

早朝に到着したので、少しだけ有名な「うだつの町並み」を歩く時間がありました。

うだつとは、例の「うだつが上がらない」の語源にもなったものです。自家と隣家との間の屋根を少し持ち上げた部分を「うだつ」というらしいですが、火事の際に隣家に延焼する防火壁の役割も果たしたようです。

なるほど、装飾だけではなく実用的なものでもあったことに、古の人々の知恵に感嘆せずにはいられません。

「馬鹿は隣の火事より怖い」

と言ったのは、故立川談志師匠ですが、現在のコロナ対策を見ると、「うだつ」と相まってこの故立川談志師匠の言葉を思い出します。

今日現在において、「緊急事態宣言」の発令はありませんし、ましてやロックダウンといった強制的手段もありません。感染拡大防止のためにも、私たちそれぞれが「不要不急」の移動を慎まなければならないでしょう。

明日はクリスマスイブですし、まもなくお正月がやってきます。お正月休みは移動することなく巣ごもりをされる方も多いのではないでしょうか?

年始の初詣も人の多い所には行かないということも大切だと思います。

これまでは、有名な神社やお寺に少々遠出をしてでも出かける出かけて見た人も多かったかもしれません。

新たな年の初詣は、むしろ近くにありながらあまり行ったことのない、神社やお寺で初詣をするのも良いことだと思います。