年末と競馬場

なみだを馬のたてがみに
こころは遠い草原に
酔うたびに口にする言葉は
いつも同じだった
少年の日から
私はいくたびこの言葉をつぶやいたことだろう

なみだを馬のたてたみにこころは遠い草原に
そして言葉だけはいつも同じだったが
馬は次第に変っていった
今日の私は
この言葉をおまえのために捧げよう

モンタサンよ

『なみだを馬のたてがみに』寺山修司

有馬記念も終わり、いよいよ年の暮れとなりました。

今年は、クロノジェネシスが暮れのグランプリを制し、春冬グランプリ連覇の記録を打ち立てました。

競馬場には冬が似合う気がします。

それは私が初めて競馬場に足を運んだのが冬だったからかもしれません。

上に挙げた、寺山修司の詩も私には「冬」を想起させます。

人によっては「夏」かもしれません。人それぞれの思いがあっても良いでしょう。

様々な出来事に思いがめぐらされる、令和2年ですが、早くこのコロナ禍が収まり、日常が取り戻せるよう祈念してやみません。

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