冬の八大竜王

自由とは責任を意味する。だから、大抵の人間は自由を恐れる。
バーナードショー

さて、ここ数日の寒波の到来で、当山自慢の「竈門の瀧」もがっちりと凍り付いてしまいました。
あたかも、当山でお祀りしている八大竜王がお姿を表されたかのようです。

ところで、新型コロナウィルスの感染者は、兵庫県においても一向に収まる気配はなく、明日にも発令されようかという「緊急事態宣言」も、4月に発令されたものとは程遠い位甘く、果たしてどこまで効果があるのだろうかと不安になります。
一部の居酒屋さんなどでは、営業時間短縮に伴い「昼飲み」を行うという記事が新聞に出ていました。
人と人が接触すれば、感染リスクが高くなるのは、何も専門家が説明しなくても素人でも理解できます。

私たちは現在自由の国に住んでいるのですが、実際に冒頭に紹介した、バーナード・ショーの言葉のように、自由には責任が伴います。大切なことは、自己の行いの結果はすべてが自己責任と言うわけではありません。しかし例えば大きな声で話をしながら、飲食をすればもちろんのことながら感染リスクは高まります。

お酒を飲んで友人とワイワイする事はとても楽しいことです。しかし、やはり自重すべき時は自重すべきです。

また次の2つはとても大切なことだと思います。

「自由と責任はバーターではない」
「自由と自分勝手は同じではない」

このような世の中だからこそ、自由が大切ですし、責任も大切だと思います。

当山にお祀りする、八大竜王は、真言宗でもよく読誦される観音経の中に遺されているように、釈尊の説法を聞き悟りを得て、護法の神となりました。

仏教では「八正道」に代表されるように「正しい〇〇」という言葉がよく出てきます。

新型コロナウィルスの感染拡大を抑え一日でも早い日常生活を取り戻すためにも、それぞれが「正しい行動」をとっていきたいものです。