護摩について

当山においては毎月28日のお不動様の縁日に護摩供を行っております。

今日の様々な儀式においてよく見られる護摩ですが、護摩とは供物を焚くことによって、仏様に祈りを伝え、成就を願う手法です。

そのルーツは、インド古代のヴェーダの宗教(バラモン教)にまで遡ります。

祈りとともに供物が焼かれ、その炎と煙が天に昇り、神に届き、願いが叶えられるされます。「護摩」という言葉は炎を意味をする「ホーマ」というサンスクリット語からきたものです。護摩の目的には4種類が挙げられます。その4種類とは「息災」「調伏」「敬愛」「増益」で、不動明王を本尊とする、息災護摩が最も一般的です。

息災護摩は、心が安らぎ健康になることを願う、無病息災、無事故、家内安全、あるいは平和といったことを願うことが当てはまりますます。


調伏護摩は悪行を退け、外からの敵や悪を教化して、成道に至る障害を取り除くことを祈ります。この手法を行うことが出来るのは優れた阿闍梨に限られます。


敬愛護摩は、他者との敬愛・親睦を願うものです。あるいは異性の愛情を得るという個人的なもの作ってきもあります。中世の頃には出世を願って用いられたと言う記録も残ってされています。


増益護摩とは、安定を求めさらには商売繁盛、金運上昇、や長寿など強運を願うものです。


以上4は、それぞれの手法に応じて、炉の形や、方角などが定められています。

当山においては、毎月28日のお不動様の息災護摩のほかにも施主の祈願に応じて息災護摩と敬愛護摩の2種類を行じます。


現代社会においては、出会いの機会自体が少なく、人生の伴侶と巡り合う機会も必然的に少なくなっています。

また何かを成し遂げたいとき、人知を超えた力にすがりたいと思う気持ちを持つことはごく自然のことです。

仏様のお力をお借りすると言うことについては何ら恥ずかしいことではありません。良い出会いがないと言う方はいちどご相談ください。