弘法大師空海御誕生1250年出開帳に出仕しました

今年は弘法大師御誕生1250年の記念の年。

弘法大師様御誕生の地であり、弘法大師三大霊跡の一つでもある総本山善通寺所蔵、50年に一度の御開帳の秘仏「瞬目大師」、国宝「金銅錫杖頭」、国宝「一字一仏法華経序品」の出開帳(名古屋、東京、福岡)無事に終了いたしました。

女優の松坂慶子さんもお見えになりました。

私も善通寺派僧侶の一人として、大変名誉なことに福岡出開帳に全日程出仕させていただき、とても感動するとともに、人生でまたとない経験をさせていただきました。

善通寺での「瞬目大師」御開帳は、4/23〜6/15

国宝「金銅錫杖頭」公開は、6/13〜6/14

国宝「一字一仏法華経序品」公開は、11/3

となります。

4/23開白、6/15(お大師様のお誕生日)までの法要に、まだ日程は決まっていませんが、いずれかで出仕させていただく予定となっております。

「瞬目大師」は真如様式の御影ですが、鎌倉時代に土御門帝が叡覧された際に、瞬きをされたとのことで、帝より「瞬目大師」の名前をいただきました。

「錫杖頭」は唐代に制作されたきらびやかな装飾が施されたものですが、配された仏像にインドの様式が色濃く残っており、制作にはインド人僧侶である不空金剛が関わっておられたことが想像されます。弘法大師御留学の際に、師である恵果和尚より伝授され、1200年の時を経て善通寺に保管されているものです。

「一字一仏法華経序品」は文字を大師が、仏を大師の母君である玉寄御前が描かれたと伝わり、このような経本は、世界にも善通寺と中国敦煌の莫高窟から発掘されたものしかありません。

いずれも大変貴重なものばかりです。

出開帳は終わりましたか、是非この記念の年に、実際に善通寺まで足を運んでいただき、お大師様と深いご縁を結んて下さい。

MAOキャラと弘法大師御誕生1250年記念御朱印

早くも2月も終わりに近づき、間もなく3月。1月は「いぬ」、2月は「にげる」、3月は「さる」とは申しますが、時の経つのは早いものです。

さて、今年は弘法大師御誕生1250年の節目の年に当たります。

弘法大師は、宝亀5年、讃岐国多度郡屏風ヶ浦、現在の「真言宗善通寺派総本山五岳山善通寺」の地に御誕生になられました。父上は佐伯直田公、母上は玉依姫、幼名を「真魚(まお)」さまと申されます。

御誕生1250年を記念し、善通寺では萌えキャラ「MAO」も誕生し、これから様々なグッズなども作られるようです。

高野山のゆるキャラ「こうやくん」と並び、真言宗二大キャラとして、これからの活躍に期待したいと思います。

さて、当山も善通寺の末寺(真言宗善通寺派)であることから、御朱印帳用、「弘法大師御誕生1250年記念スタンプ」を作りました。

当山の御朱印には、今年一年に限り押印いたします。

また、まもなく総本山善通寺の出開帳も始まります。香川県の善通寺でしか見ることのできなかった、仏さまや国宝を含む秘宝も全国各地で今年に限り、見ることができます。

是非、このチャンスに弘法大師とご縁を結んでください。